Bybit（バイビット）のチャートの見方や基本設定は？｜おすすめのインジケーターや初期化の方法を解説！

最終更新日:2024年1月24日

Bybit（バイビット）のチャートとは？基本情報

チャートとは？

仮想通貨取引のチャートは、仮想通貨の過去の値動きをグラフ化したもので、これを利用することで、一定期間の価格のトレンドを理解し、将来の価格動向を予測するための重要な手段となります。効果的な売買のタイミングを見極めるには、このチャート分析のスキルが不可欠ですので、よりよいトレード戦略を志向するトレーダーは、その習得に努めるべきです。

「Trading View」のチャートが採用されている

Bybitはトレーダーにとって利便性の高いチャートの選択肢を提供しており、その中には、初心者にも使いやすい「スタンダード」チャート、専門的なチャート分析が可能な「Trading View」、さらに「マーケットデプス」があります。「Trading View」はFXや株式取引で広く使用されているため、世界中のトレーダーから高く評価されています。このチャートは、多数のインジケーターやカスタマイズ性に優れており、より詳細な分析が可能です。また、Bybitでは無料で「Trading View」を利用することができ、その高機能を活用して仮想通貨取引をさらに効率化することができます。

Bybit（バイビット）のチャートの見方

Bybitで取引する際は、3種類のチャートから選ぶことが可能です。初めてプラットフォームを開くと、「スタンダード」がデフォルトのチャート画面として表示されます。異なるチャートを使用したい場合は、チャートウィンドウの上部右側にあるタブから簡単に切り替えることができるので、トレードスタイルや分析のニーズに合わせて最適なチャートを利用しましょう。

スタンダード

Bybitでは、取引画面に「スタンダード」チャートがデフォルトで表示されており、これはシンプルなローソク足チャートです。「スタンダード」チャートは、価格の変動を表す「ローソク足」、取引量の大小を示す「ボリューム棒グラフ」、価格の傾向を把握するための「移動平均線」という3つの主要なパーツで構成されています。これらの見方は、株取引などで使われる一般的なチャートと同様です。

ローソク足の期間は、1分から1ヶ月までユーザーが自由に設定可能で、カーソルを合わせることで始値や終値、さらに高値や安値などの詳細情報が得られます。仮想通貨取引の初心者は、これらの機能を活用し、スタンダードチャートを使って基本的な操作を練習すると良いでしょう。

Trading View

Trading Viewは、アメリカ・シカゴに本社を置くTrading View社が提供する高機能チャートで、初見ではスタンダードチャートと変わらない印象を受けますが、そのカスタマイズ性の高さが魅力です。ユーザーはインジケーターやチャートデザインなどを変更することで、独自の取引スタイルに合わせた詳細な市場分析が行えるため、仮想通貨取引に本格的に取り組みたい方に最適なツールです。

マーケットデプス

マーケットデプスは、仮想通貨取引における指値注文の量を価格帯ごとに視覚化したチャートで、取引プラットフォームBybitの日本語版では「厚み」というタグで表示可能です。このチャートでは、緑色の左側が買い注文量を、赤色の右側が売り注文量を表しており、価格帯における売買の力関係を一目で把握することができます。また、カーソルを合わせることで更なる詳細な数値を見ることができるため、市場の流れを読むための材料として重宝されるツールです。

Bybit（バイビット）のチャートの基本設定・機能

時間足：値動きの時間単位

時間足とは、チャートにおけるローソク足を構成する時間の単位のことを意味します。利用者は、Bybitのチャート画面左上にある時間足の項目にて、1分間から1ヶ月に及ぶ幅広い時間帯のオプションから、自分のトレードスタイルに適した時間足へ自由に変更することが可能です。これにより、市場動向を異なる視点から分析し、より精度の高い取引戦略を立てることができます。

ライン機能：終値をつなげた折れ線グラフ

Trading Viewのチャート画面では、チャートの種類をローソク足からラインチャートへ簡単に変更することができます。ラインチャートとは、価格の終値を連結して作成される折れ線グラフのことであり、始値・安値・高値を含まないシンプルな形式により、価格動向を視覚的に捉えやすくなっています。ラインチャートへ切り替えるには、時間足の隣にあるアイコンをクリックして「ライン」オプションを選ぶだけです。Bybitではラインチャートだけでなくバー表示や平均足など、さまざまなチャートスタイルに対応しているため、自分のトレードスタイルに合わせて最適なチャートタイプにカスタマイズしましょう！

チャートプロパティ：チャート設定を変更

Trading Viewでは、デフォルトの黒背景と、陽線の緑色、陰線の赤色といったカラースキームが設定されていますが、ユーザーはこれらの色を好みに合わせて変更することができます。カラーのカスタマイズは、チャート右上にある「歯車のアイコン」をクリックすることでアクセスできるチャートプロパティから操作します。ここで、「シンボル」タブを選ぶとローソク足のカラーを、「外観」タブを選ぶと背景のスタイルおよびカラーを自由に変更できます。この機能によって、チャートをより分析しやすい、または見やすいカラースキームにカスタマイズすることが可能です。

スケールプロパティ：縦軸の目盛り（スケール）を変更

Trading Viewの柔軟性を生かした機能の一つとして、チャートのスケール変更がマウスホイールの操作によって簡単に行えることが挙げられます。さらに、タブレットなどのタッチパネルデバイス使用時には、ピンチインやピンチアウトのジェスチャーでスケールを調整できます。加えて、チャート下部にある「ログスケール」のテキストをクリックすることで、通常のリニアスケールからログスケールへと切り替えることが可能です。このログスケールでは、価格の変動が比率で表現され、目盛りの間隔が等間隔ではなくなるため、変動率に基づいたより詳細な分析が行えるようになります。

Bybit（バイビット）のTrading Viewのインジケータの使い方・設定

インジケーターとは？

Bybit（バイビット）におけるインジケーターは、チャート分析をサポートし、より精度の高い市場分析を実現するための重要な分析ツールの一つです。これらを習得することは、仮想通貨取引において非常に役立つため、覚えておくことで損はありません。

Bybitのインジケーターには多種多様なものがありますが、大きく分けて「トレンド系」と「オシレーター系」の2つのカテゴリーがあります。トレンド系インジケーターは、相場のトレンドを読み取るのに適したツールで、移動平均線やボリンジャーバンドなどがこのカテゴリーに含まれます。これらは市場のトレンドの転換点や継続を識別するのに役立ちます。

一方で、オシレーター系インジケーターは、MACDやRSIなどがあり、これらは相場が過熱しているかどうか、つまり「買われ過ぎ」または「売られ過ぎ」かを判断するのに適しています。これらは特に逆張りの戦略を取るトレーダーにとって有益な情報を提供します。

これらトレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせて使用することで、チャート分析の精度が向上し、より鋭敏な取引判断が可能となるでしょう。

おすすめのインジケーター3種類

Trading Viewを使用するトレーダーの中で人気が高いインジケーターは、多くの市場分析家やトレーダーに由来する洞察力ある情報を提供してくれます。これらのインジケーターは、Trading Viewのトップメニューに位置するインジケーターメニューから簡単にアクセスし、希望するスクリプトを選択するだけで利用することができます。

「どのインジケーターを使えば良いか分からない」場合でも、これらの人気があるインジケーターから始めることで、市場の流れを読み解くのに役立つ分析を始められるでしょう。初心者から上級者まで、その機能性とカスタマイズのしやすさで支持されており、各自のトレードスタイルや戦略に合わせて最適な出発点を見つけることができます。
以下で3種類のおすすめなインジケーター、MACD・RSI・ボリンジャーバンドを解説します。

MACD

MACD（Moving Average Convergence Divergence、マックディー）は、短期と長期の移動平均線の違いからトレンドの転換点を見極め、売買のタイミングを判断するためのインジケーターです。このインジケーターはMACD線とシグナル線、それぞれ2つのラインで構成されており、これらのラインが交差するポイントを売買のサインとして利用します。

MACDの使い方は非常にシンプルであり、2つのラインの動きを追うだけなので、インジケーター初心者の方々にもおすすめできるツールです。しかしながら、MACDはあくまでトレンドの変化を予測するものであるため、他の指標や分析手法と組み合わせて使うことが求められます。この点を理解し、総合的な市場分析の一環として活用することが大切です。

RSI

RSI（Relative Strength Index、相対力指数）は、オシレーター系のテクニカル指標であり、市場における通貨が「買われ過ぎ」あるいは「売られ過ぎ」かを測定するために使用されます。これは、一定期間内の値動きを基に算出された数値によって、トレーディングのタイミングを見極める手がかりを提供します。

RSIは単純に数値を監視するだけであるため、初心者にも親しみやすいインジケーターです。しかしながら、市場が急激な動きを見せる際にはRSIの信頼性は低下する可能性がありますので、その点に留意し、他のインジケーターやマーケット分析と併せて使用することが勧められます。このように適切に使われた場合には、RSIは売買戦略を練る上で非常に有用なツールとなり得ます。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド（Bollinger Bands、BB）は、トレンドマーケットの強弱を測定するために広く利用されるテクニカル分析ツールです。このインジケーターは中心となる移動平均線と、その上下に配置される2本の標準偏差ラインで構成されており、これらのライン間の幅（バンドの幅）を通じて市場のボラティリティやトレンドの勢いを判断します。

バンドの拡張や収縮を観察することにより、トレンドの強さや可能性のある価格の変動幅を視覚的に捉えることが可能となるため、ボリンジャーバンドはトレード戦略を立てる際に役立つ重要なインジケーターとして多くのトレーダーに支持されています。

インジケーターの使い方

Bybit（バイビット）のトレンドラインの使い方・設定

トレンドラインとは？

Bybit（バイビット）では、チャート上に引くことができるトレンドラインを用いて、相場のトレンドを把握することができる効果的なツールを提供しています。トレンドラインには主にサポートラインとレジスタンスラインという、2種類の補助線が存在します。

サポートラインは、価格の下落を支える可能性のある水準を表し、一方でレジスタンスラインは、上昇する価格の抵抗点となる水準を示します。これらのラインは、価格がこれらの水準に到達した際に売買の判断材料として利用されるため、トレード戦略を立てる上で非常に重要です。

サポートライン：チャートの安値を結んだ線

サポートライン、しばしば下値支持線とも呼ばれる、はチャート分析において価格動向の重要な指標です。このラインは、チャートの複数の安値を結んで引かれた線で、下落傾向の価格がこのラインに到達すると支えられることが期待されます。

多くのトレーダーは、価格がこのサポートラインに触れると、そこから買い注文が増え、価格が反発するシグナルと解釈するため、買いのタイミングとして注目します。しかし、サポートラインを割り込んで価格がさらに下落するというケースもあります。そのため、サポートラインは反発ポイントを考慮する際に役立つが、他の指標や市場の状況と併せて分析する必要があります。

レジスタンスライン：チャートの高値を結んだ線

レジスタンスラインは、価格の頂点となる部分を結び表すもので、上値抵抗線とも称されます。このラインは、価格の上昇を抑制するかのようにチャート上に引かれ、しばしば価格進行の「天井」としての役割を持っています。

多くのトレーダーは価格がレジスタンスラインに接近する際に注目し、そこで利益確定を考慮する場面が多いため、このラインに到達すると売り圧力が増える傾向にあります。これにより、価格の上昇が一時的に停止する可能性があります。

しかし、価格がレジスタンスラインを上方にブレイクアウトする場合もあり得ます。その際には、ポジションの買い戻しやショートポジションの損切りによって買い圧力が加速し、価格がさらに高まる可能性があるので、この動きにも注意を払う必要があります。レジスタンスラインは、トレンドの変化に関する有益な手がかりを提供し、上手に活用すれば売買決定の重要な要素となり得ます。

トレンドラインの設定方法

Bybit（バイビット）のチャートの便利機能

自動スケールトグル

自動スケールトグルは、チャート上でローソク足が最適に表示されるよう縦軸の目盛りを自動調整する便利な機能です。チャート画面右上にある「自動」というオプションをクリックし、色が変わると自動スケールが有効化されます。

この機能を利用することで、市場の急激な価格変動が発生しても、ユーザーは常にクリアで読み取りやすいチャートを確保することができます。トレーディングにおいて重要な判断を迅速に行う必要があるため、自動スケールトグルは有効にしておくことが推奨されます。

100基準

100基準は、チャート分析において異なる銘柄同士の価格動きを同時に視覚的に比較するための便利な機能です。この機能を使うことで、各銘柄の値動きを一定の基準点（100という数値）から開始し、そこからの変動をパーセンテージで表示し比較することが可能になります。

100基準の設定は簡単で、チャート画面右下にある歯車アイコンをクリックし、「100基準」を選択するだけで行うことができます。これにより、異なるボラティリティを持つ銘柄の動きを単一の基準で評価することが容易になり、トレーダーはマーケットの傾向をより深く理解し分析するためにこの機能を活用することができます。

特に、複数のアセットを横断的に分析する際に、100基準は相対的なパフォーマンスを明確に捉えるのに役立ちますので、シナリオや戦略に合わせて適宜利用すると良いでしょう。

スナップショット

スナップショットは、Trading ViewやBybitなどのチャートソフトで瞬時に現在のチャート画面を撮影し保存するための機能です。チャート画面右上に配置されたカメラアイコンをクリックすることで、チャートの中央にポップアップウィンドウが表示され、「画像を保存」ボタンを選択するだけでそのチャートのスクリーンショットがデバイスに保存されます。

加えて、このスナップショット機能では、生成された画像のURLを「コピー」ボタンでクリップボードにコピーしたり、直接Twitterに投稿することもできます。「コピー」を使用して画像URLを他のプラットフォームやメッセージで共有したり、「ツイート」ボタンをクリックしてTwitterでチャートを共有することにより、分析結果や意見を即座に共有することが可能です。

Bybit（バイビット）のチャート設定を初期化する方法

Bybitでカスタマイズしたチャート設定は自動保存されるため、ブラウザを閉じた後でもその設定が保持されます。もしもチャートを初期状態に戻したい場合は、以下に紹介する二つの方法が利用できます。

まずリセット機能を使う方法です。これはBybitのユーザーインターフェイス上にある特定のオプションや設定を利用して、直接チャートを初期設定に戻します。

また、ブラウザのクッキー＆キャッシュを削除する方法もあります。これはブラウザの設定を通じてBybitへのログイン状態やチャート設定などを保存している一時ファイルをクリアすることで、チャートを初期化する効果があります。

リセット機能

チャートを初期状態に戻す一つ目の方法としては、Bybitの「リセット機能」を利用する方法があります。これを活用するためには、まずチャート画面左下にある「＞」マークをクリックしてツールバーを展開します。

開いたツールバー内にあるゴミ箱のアイコンをクリックすることで、チャート上に描かれた描画を全て削除することができます。さらに隣にある矢印アイコンをクリックすることで、設定されているインジケーターも同時に削除することが可能です。

このリセット機能を使用すると、自分が引いたトレンドラインや設定したインジケーターなどをすぐにクリアし、チャートをクリーンな状態で分析し直すことができるようになります。

クッキー＆キャッシュ削除

チャート設定を初期状態に戻す二つ目の方法として「クッキー＆キャッシュ削除」があります。この方法は、ブラウザが保存しているBybitのセッション情報や一時ファイルをクリアすることで、チャート設定を含むサイトのデータをリセットします。

クッキー＆キャッシュを削除する手順は、使用しているブラウザの種類によって異なるため、以下の通り独自のオプションを確認して進める必要があります：

Google Chrome: 設定メニューから「プライバシーとセキュリティ」を選び、「ブラウジングデータを削除」に進みます。
Firefox: メニューから「履歴」を選び、「最近の履歴を消去」に進みます。
Safari: 設定メニューから「履歴」を選び、「履歴をクリア」をクリックします。
各ブラウザで適切なオプションを見つけ、クッキーとキャッシュを削除することで、Bybit上での個人のチャート設定やアカウント情報が初期化され、新たなセッションとして再度ログインすることになります。ただし、この方法は他のウェブサイトでの設定やログイン状態にも影響を及ぼす可能性があるため、削除を行う際には注意が必要です。

Bybit（バイビット）のチャートに関するよくある質問

Bybit（バイビット）のチャートに関するまとめ

本記事ではBybitのチャートに関する情報を解説してきました。Bybitは、ユーザーフレンドリーなインターフェースと高度な取引機能で知られるグローバルな暗号通貨取引プラットフォームです。安全性に優れた口座管理システム、迅速な入出金処理、24時間365日のサポートにより、初心者から上級者まで幅広いユーザーが満足しています。

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