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- Bybit(バイビット)の逆指値注文とは何かがわかる。
- Bybit(バイビット)の逆指値注文のやり方がわかる。
- Bybit(バイビット)の逆指値注文の注意点がわかる。
- Bybit(バイビット)の逆指値注文とは?基本情報
- 逆指値注文とは?
- 逆指値買い注文
- 逆指値売り注文
- Bybit(バイビット)の指値注文と逆指値注文の違い
- Bybit(バイビット)の逆指値注文のメリット
- 効率的にリスク管理ができる
- 自動的に取引を開始することができる
- 判断ミスを防ぐことができる
- Bybit(バイビット)の逆指値注文のデメリット
- 約定価格と逆指値価格が乖離するリスクがある
- 不利な価格で取引をしてしまうリスクがある
- Bybit(バイビット)の逆指値注文のやり方・手順
- Bybit(バイビット)の特殊な逆指値注文のやり方
- Bybit(バイビット)の逆指値注文の注意点
- 「Reduce-Only」のオプション設定が必要
- Bybit(バイビット)の逆指値注文に関するよくある質問
- Bybit(バイビット)の逆指値注文に関するまとめ
Bybit(バイビット)の逆指値注文とは?基本情報
逆指値注文とは?
逆指値注文は、価格が特定のトリガーレベルに達した際に発動する取引注文の一種で、損失の限定やチャンスの捉え方に有効なツールとなります。利用の背景には、大きな損失を回避したり、市場の価格変動から利益を得ることが目的です。
指値注文は、特定の価格レベルでの取引を約定させる注文であり、市場価格が希望のレートに到達すると約定します。たとえば、1BTC=100万円で買いポジションを持った後に、利益確定のために1BTC=110万円で指値注文をするとします。市場価格が110万円に達すると、注文が約定します。
一方で、市場価格が現在より不利な方向に変動した場合、たとえば「1BTC=90万円に下落したら損切りする」という場面では、指値注文では即座に約定してしまうため、適切ではありません。ここで必要となるのが逆指値注文です。逆指値注文を設定すると、トリガー価格が設定され、「1BTC=90万円になった時点で売る」といった注文が実行されます。
逆指値注文には、以下の4つのパターンがあります:
逆指値の成行売り注文:市価到達時にすぐに売り注文を成行で発効
逆指値の成行買い注文:市価到達時にすぐに買い注文を成行で発効
逆指値の指値売り注文:市価到達時に指定した価格で売り注文を発効(即座に約定せず)
逆指値の指値買い注文:市価到達時に指定した価格で買い注文を発効(即座に約定せず)
ここで「逆指値」は通常、逆指値の成行売り注文や成行買い注文のことを指し、市場価格がトリガー価格に達した際に価格指定せずに注文が行われます。これにより、注文は即座に市場価格で約定します。
一方、逆指値の指値注文、別名ストップ・リミット注文は、市場価格がトリガー価格に達した時に指定価格で注文が行われるため、即座に約定しない可能性があります。これらの違いを理解し、トレード戦略やリスク管理に応じて適切な注文タイプを選択することが、成功への鍵となります。
逆指値買い注文
逆指値買い注文は、特定の暗号資産の市場価格が、現在より高い指定された価格のレベルに達した時に発動する購入注文です。この注文形式は、市場での価格ブレイクアウトを目指して、意図的により高い価格でのエントリーを行いたい場合に利用されます。例えば、ビットコインが19,000ドルで取引されているときに20,100ドルで逆指値買い注文をセットすると、価格が20,100ドルに到達した瞬間に注文がトリガーされ、ロングポジションが開始されます。
逆指値買い注文は、トレーダーが資産価格が特定のレジスタンスレベルを突破し、その後もさらなる上昇を見込んでいる場合に特に有効です。一度価格がそのレベルを超えると、購入注文が自動的に行われ、ポジションが確立します。これにより、市場の勢いを利用して利益を得る機会を捉えることができるのです。
この注文方法は、特にブレイクアウトを確信しており、市場が事前に設定された価格ポイントを超えた際に早い段階でポジションを確立したいトレーダーにとって有用です。それにより、資産の価値がさらに上昇する動向を利用する注文として機能します。しかし、逆指値注文の使用に際しては、市場の急速な変動や突発的な価格変更のリスクも考慮する必要があり、注意深い検討と戦略の立て方が重要となります。
逆指値売り注文
逆指値売り注文は、市場価格が特定のサポートを下回る懸念がある場合に用いられます。ビットコインが20,000ドルで取引されている状況を想定しましょう。もし価格が18,950ドルまで下落する可能性があると予測した場合、18,950ドルの逆指値売り注文を設定しておくと良いでしょう。この注文は、ビットコイン価格が18,950ドルを下回るとトリガーされ、注文が実行待ちの状態になるため、価格下落による損失を防ぐための措置となります。逆指値売り注文を使用することで、市場価格が事前に設定したレベルに達したときに自動的に資産を売却し、リスクを管理しやすくなります。
Bybit(バイビット)の指値注文と逆指値注文の違い
指値注文と逆指値注文は、取引において異なる目的と機能を持ちます。指値注文は価格の精密なコントロールを目的とし、売買希望価格を事前に設定し、その価格に達したときだけ売買が行われます。この注文は、確定もしくは取消されるまでアクティブな状態が継続します。一方、逆指値注文は損失リスクの軽減や市場価格が指定したレベルに達した際に取引を開始するために使用され、価格が逆指定価格についたときに成行注文をトリガーします。逆指値注文はリスク管理のために一般的に利用され、市場が不利に動いた際にポジションを自動的に閉じることが目的です。
それでも指値注文は必ずしも約定を保証するものではなく、市場価格が希望価格に達しても約定しない可能性が存在します。逆指値注文では逆指値価格に到達すれば約定は保証されていますが、スリッページや市場の急な変動によって実際の約定価格が想定外のものとなることがあります。
指値注文と逆指値注文は、それぞれ約定価格の管理や取引のトリガーメカニズムが異なるため、取引戦略に応じて適切に利用することが重要です。これらの注文タイプをうまく使い分けるには、それぞれの特徴と市場の状況を理解し、適切に応用する必要があります。
Bybit(バイビット)の逆指値注文のメリット
効率的にリスク管理ができる
損切注文—広く「ストップロス注文(Stop-Loss Order)」とも知られる—は、リスク管理戦略の一環として、市場価格の下落に応じて売り注文が自動的に発動する取引指令です。トレーダーがポジションを開く際に設定可能で、価格が事前に定められた特定のレベル(ストップ価格)まで下がった場合に、保有する資産の一部または全部を売るよう指示します。
この注文タイプは、想定外の大幅な損失を避けるために使用されます。投資家がある資産をその価値がさらに下落する前に売却したい場合に、特に有効です。損切注文を使用することで、トレーダーはポテンシャルな損失をあらかじめ許容する範囲内に限定し、市場の不確実性から資産を保護します。
自動的に取引を開始することができる
逆指値注文は、価格が指定したレベルを超えると自動的に買い注文が発動する仕組みで、市場での特定のトレンドや急な価格変動が起きた際に活用されます。これにより、トレーダーは市場の動きに迅速に対応し、価格上昇の波に乗ることが可能となります。この手法は積極的なトレーディング戦略の一環として用いられ、トレンドの始まりを捉えてポジションを取る狙いがあります。
判断ミスを防ぐことができる
逆指値注文は、感情に左右されることなく取引を実行する強力なツールです。市場価格が予め設定された価格に達した際には、取引が自動で約定するため、トレーダーの感情や直感による判断のブレを最小限に抑制することができます。このように逆指値注文を利用することで、感情に流されずに冷静な取引戦略を維持し、取引の判断ミスを防ぐことが可能となります。
Bybit(バイビット)の逆指値注文のデメリット
約定価格と逆指値価格が乖離するリスクがある
逆指値注文は、特定のトリガー価格に達した際に注文を発動する仕組みで、約定のトリガーを保証しますが、常に特定の価格で約定するわけではありません。市場のボラティリティ(価格変動の激しさ)が高い時や、注文と約定の間にスリッページ(期待していた価格と異なる価格での約定)、ギャップ(価格の大きな突発的変動)が発生するケースでは、実際の約定価格が逆指値価格から離れる場合があります。
このような価格の乖離は、特に急激な市場動向が見られる暗号通貨市場でよく発生するため、逆指値注文を利用するトレーダーは予期せぬ損失が発生するリスクや、希望した価格ではなく不利な価格での約定への対応を覚悟する必要があります。
不利な価格で取引をしてしまうリスクがある
ボラティリティ(価格変動)が激しい市場では、逆指値注文を使用する際にホイップソーイングという現象に注意が必要です。これは逆指値注文がトリガーされた直後に、価格が急激に反対方向へ動くことを指し、その結果、不利な価格で取引が成立してしまうリスクがあるためです。ホイップソーイングへの対策としては、注文のトリガー価格を慎重に設定する、スリッページを考慮に入れる、または他のリスク管理戦略を併用することが挙げられます。これにより、逆指値注文の利点を活かしつつ、潜在的な損失を抑制することができるでしょう。
Bybit(バイビット)の逆指値注文のやり方・手順
以下で逆指値の成り行き注文の方法を解説しますが、そのほかの条件付きの逆指値注文も同様に行います。
Bybit(バイビット)の特殊な逆指値注文のやり方
Bybitにおけるトレーリングストップ注文は、市場価格の移動に応じてトリガー価格が動的に調整される特殊な逆指値注文です。これにより、市場の動きに合わせて常に最適な損切りレベルをキープすることが可能となり、有利な価格での利益確定やポジションの保護ができるようになります。
トレーリングストップの機能を利用すると、市場価格がトレーダーのポジションに有利な方向に動いた場合、トリガー価格がその市場価格に自動的に「追従」します。例えば、ロングポジションの場合、価格が上昇するにつれて損切り価格も引き上げられ、市場価格が反転し始めた時点で注文がトリガーされ、利益を確保するか損失を最小限に抑えることが可能です。
Bybit(バイビット)の逆指値注文の注意点
「Reduce-Only」のオプション設定が必要
Bybitのインバース無期限契約で指値を利用して損切りや利食い注文を出す場合は、「Reduce-Only」を利用しましょう。インバース無期限契約では保有しているポジションと反対の注文を行うことでポジションが決済されるのですが、その際に意図せずポジションを増加させてしまうことがあるからです。
Reduce-Onlyにチェックを入れておくと、「ポジションを減少させるためだけの注文」になり新規ポジション建てが行われません。損切りや利食いの注文が新たなポジションを形成することはなく、意図しないポジションの増加を防げます。
Reduce-Onlyを利用するには指値注文タブの下側にある「Reduce-Only」をクリックします。
Bybit(バイビット)の逆指値注文に関するよくある質問
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Bybitで逆指値注文が約定しないことはありますか?
Bybitでは、市場の状況により逆指値注文が約定しないことがあります。特に市場が急激に変動する暴落時には、多くの注文が集中し、指定価格に到達する前に価格が変動してしまうことが原因で約定しない場合があります。また、指値注文が多数残っており、それらに先行する注文が優先される場合もありますので、その点には留意が必要です。 -
Bybitのスマホアプリで逆指値注文は可能ですか?
はい、BybitのスマホアプリではPC版と同様に逆指値注文を行うことができます。アプリの「条件付き」オプションを選択して、トリガー価格と注文数量を設定することで、簡単に逆指値注文を発注することが可能です。 -
Bybitの指値注文と逆指値注文の違いは何ですか?
指値注文と逆指値注文の主な違いは注文の発動タイミングです。指値注文は即座に注文板に表示され、あらかじめ設定した価格でしか約定しない注文です。一方、逆指値注文は市場価格がトリガー価格に達したときに初めて注文板に表示される仕組みとなっています。これは価格の急激な変動に対処するための注文タイプとして有効です。
Bybit(バイビット)の逆指値注文に関するまとめ
本記事ではBybitの逆指値注文に関する情報を解説してきました。Bybitは、ユーザーフレンドリーなインターフェースと高度な取引機能で知られるグローバルな暗号通貨取引プラットフォームです。安全性に優れた口座管理システム、迅速な入出金処理、24時間365日のサポートにより、初心者から上級者まで幅広いユーザーが満足しています。
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