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XMTrading (エックスエム)で両建て取引をするメリットと注意点を徹底解説

xm 両建て
最終更新日時: 2024年10年04日 01時00分
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両建てとは、損益を一定に保つことができる取引方法です。

ただし、XMでは両建てに関するいくつかの制限があります。ゼロカット制度を不正に利用した取引が行われた場合、XMの運営から悪質な違反行為と見なされ、出金が停止されたり、口座が凍結されるリスクがあります。

以下では、XMにおける両建ての利点や禁止事項について詳しく解説します。

両建てとは 本文の目次に戻る

両建ての概要

両建てとは、同じ通貨ペアにおいて**等しい数量の「ロング(買い)」と「ショート(売り)」**のポジションを同時に保有する取引手法を指します。この手法を用いることで、相場の変動にかかわらず、利益と損失が相互に相殺され、結果として損益の範囲が一定に保たれます。

両建てには高度な分析力が必要となる

両建ての最大の利点は、損益の範囲を固定できる点です。しかし、この利点を最大限に活かすためには、両建てのメカニズムをしっかりと理解し、チャートの動きを的確に分析する能力が求められます。

例えば、保有しているポジションが赤字になっている場合、両建てを行うことでその損失を固定し、さらなる損失の拡大を防ぐことが可能です。また、利益が出ているポジションに対しても、両建てを利用することでその利益を確保することができるため、非常に有効な戦略となります。

ただし、両建ての難点は、決済のタイミングを見極めることが非常に難しい点です。例えば、XMのプラットフォームでは、両建て中は追加の証拠金が発生しませんが、一方のポジションを決済すると、残りのポジションに対して証拠金が必要となり、強制ロスカットのリスクが生じることがあります。

さらに、同じ通貨ペアで両建てを行う場合、ポジションを保有している間に発生するスワップポイントがマイナスになることがあるため、両建て中でも強制ロスカットの危険性があることを理解しておく必要があります。

XM (エックスエム) における両建て取引の許可 本文の目次に戻る

XMでは、同一口座内での両建て取引が許可されています。この取引方法を利用することで、同じ通貨ペアに対して買いと売りのポジションを同時に持つことができ、現在の含み損や含み益を固定しつつ、相場の動向を観察することが可能です。

ただし、同一口座内であっても、経済指標の発表時にゼロカットシステムを悪用して高いレバレッジをかけた両建てを行うことは、規約違反となる恐れがあります。XMがこのような行為を違反と見なした場合、以下のようなペナルティが科されることがありますので、十分に注意が必要です。

ペナルティの種類 説明
利益取り消し 違反行為によって得た利益が無効となる
出金拒否 口座からの資金引き出しができなくなる
口座凍結 取引口座が一時的に使用できなくなる

このようなリスクを理解し、適切な取引を心がけることが重要です。初心者の方でも安心して取引を行うためには、XMのルールをしっかりと把握しておくことが大切です。

参考 カテゴリー別よくある質問XMTrading

XM (エックスエム) における禁止されている両建て行為 本文の目次に戻る

XMでは、以下の7つの両建て行為が禁止されています。

禁止されている両建て行為
複数口座間での両建て
複数業者間での両建て
グループ内での両建て
アービトラージ (裁定取引)
特定の通貨をヘッジする両建て
経済指標発表時などのハイレバレッジトレード
XMポイントを貯めるためだけに行う両建て

以下では、各禁止行為について詳しく解説します。

複数口座間での両建て

XMでは、複数の口座を利用して両建てを行うことが禁止されています。これは、XMのゼロカットシステムを不正に利用する行為と見なされるためです。具体的には、一方の口座で利益を得ながら、もう一方の口座で損失を出すことで、実質的に損失を回避することが可能になります。このような行為は、XMにとって不正な利益を得る手段とされ、厳しく取り締まられています。

複数業者間での両建て

異なるFX業者間での両建ても禁止されています。これは、複数口座間での両建てと同様に、ゼロカットシステムを悪用するリスクがあるためです。たとえ異なる業者であっても、損失が残高を超えた場合にはゼロカットが適用されるため、意図的にこのシステムを利用していると見なされる可能性があります。また、他の業者でも同様の禁止規定があるため、注意が必要です。

グループ内での両建て

友人やオンラインコミュニティ内での両建ても禁止されています。XMの口座を利用していても、グループ内での合意に基づいて行われた両建ては、複数口座を利用した行為と同じと見なされます。このため、意図的にゼロカットを引き起こすことができるため、厳重に禁止されています。

アービトラージ (裁定取引)

アービトラージは、異なる業者間で同じ資産の買いと売りを同時に行い、価格差を利用して利益を得る手法です。この行為は、複数業者間での両建てに該当するため、XMでは禁止されています。知らずにアービトラージを行った場合でも、XMが禁止行為と判断すると、口座が凍結されるリスクがありますので注意が必要です。

特定の通貨をヘッジする両建て

特定の通貨ペアを利用して、似た動きをする通貨の買いと売りを同時に保有することも禁止されています。このような行為は、ゼロカットシステムを不正に利用して利益を得ようとするものと見なされ、XMによって口座凍結の対象となる可能性があります。

経済指標発表時などのハイレバレッジトレード

経済指標の発表時など、相場が急変する可能性が高いタイミングでのハイレバレッジ取引自体は禁止されていません。しかし、頻繁にこのような取引を行い、ゼロカットシステムを悪用していると判断されると、口座が凍結されるリスクがありますので、注意が必要です。

XMポイントを貯めるためだけに行う両建て

XMポイントを獲得するためには、ポジションを10分以上保有することや往復取引を行う必要がありますが、これを目的に両建てを行うことは禁止されています。ポイント目的での両建ては、XMの規約に反する行為と見なされるため、注意が必要です。

XM (エックスエム) における禁止されている両建てのリスク 本文の目次に戻る

XMのプラットフォーム内で複数の口座を使用して両建てを行うことは、非常に簡単に発覚します。また、他の取引業者の口座を利用した場合でも、同様のリスクがあります。

その理由は、XMが採用しているMT4プラットフォームが、全ての業者の取引履歴を一元管理しているためです。このため、XMは他の業者での取引履歴も把握することができ、両建ての行為が容易に見抜かれてしまいます。

発覚時の厳しいペナルティ

禁止されている両建て取引が発覚した場合、得られた利益は取り消され、出金が一時的に拒否されることがあります。また、ゼロカットを悪用した場合には、XMが負担した損失分が口座残高から差し引かれることもあるため、注意が必要です。

さらに、悪質な規約違反と見なされた場合には、口座凍結の措置が取られることもあります。口座が凍結されると、資金の出金ができなくなり、口座内のボーナスやXMポイントも全て失効してしまうため、非常に厳しい結果を招くことになります。

意図せず禁止されている両建てを行った場合の対処法

もし意図せずに禁止されている両建てを行ってしまった場合は、速やかにポジションを解消することが重要です。XMのアカウント内で複数の口座を運用している方や、他のFX業者の口座も同時に運用している方は、異なる手法や自動売買プログラム(EA)を使用していることが多く、知らず知らずのうちに禁止行為に該当する両建てを行っている可能性があります。

もしXMがこれを規約違反と判断した場合、運営から注意喚起のメールが届くことがあります。その際は、メールの指示に従い、素直に両建てのポジションを解消すれば問題はありません。また、メールが届かなくても、禁止されている両建てを行っていることに気づいた場合は、速やかにどちらかのポジションを解消するよう心掛けましょう。

XM (エックスエム) での両建ての利点 本文の目次に戻る

証拠金がゼロになり、ロスカットのリスクが軽減される

XMでは、同じ口座内で同じロット数の両建てを行うと、必要な証拠金がゼロになります。一般的なFX業者では、両建てを行った場合でも、片方または両方のポジションに証拠金が必要になることがありますが、XMではポジションのロット数の差分にのみ証拠金がかかる仕組みです。

買いのロット数 売りのロット数 必要証拠金
15ロット 15ロット 0ロット分
15ロット 10ロット 5ロット分

例えば、同じ通貨ペアで15ロットの買いと15ロットの売りを両建てした場合、必要な証拠金はゼロです。一方、15ロットの買いと10ロットの売りを両建てした場合は、5ロット分の証拠金が必要になります。

長期と短期の取引を同時に行える

XMでは、長期取引と短期取引を同時に進めることが可能です。すでに持っているポジションに対して、同じ数量の通貨ペアのポジションを追加することで両建てを行うことができます。これにより、数週間保有するスイングトレードと、数時間でエントリーから決済までを行うデイトレードのように、異なる保有時間の取引を同時に行うことができます。

選択肢が増える

保有しているポジションが利益を上げているとき、そのポジションを決済して利益を確定するか、さらに保有し続けて利益を増やすか、迷うことが多いでしょう。そんな時に両建てを利用することで、利益を固定したままポジションを維持できます。利益がこれ以上見込めない場合は、全てのポジションを決済して利益を確保し、利益が拡大している場合は反対のポジションのみを決済してさらなる利益を狙うことが可能です。両建てを活用することで、為替の動きに対する選択肢が広がります。

XMポイントを効率的に獲得できる

XMで両建てを行うことのもう一つの利点は、XMポイントを効率よく貯められる点です。XMポイントは取引をすることで獲得できますが、「10分以上のポジション保有」と「エントリーと決済の往復取引」がポイント付与の条件となります。両建てを行うことで、これらの条件を同時に満たすことができるため、両建てをするだけでXMポイントを獲得することができます。

XM (エックスエム) で両建てを行う際の留意点 本文の目次に戻る

両方のポジションを同時に決済することが重要

両建てを行っているポジションを同時に決済したい場合は、必ず同時決済を心掛けることが大切です。このプロセスを両建て解除と呼びます。

もし片方のポジションを個別に決済してしまうと、時間差によって一方の含み益が減少したり、含み損が拡大するリスクがあります。同時決済を行うことで、買いまたは売りのスプレッドコストを削減することも可能です。

片方のポジションを決済する際の証拠金維持率への配慮

両建ての片方のポジションだけを決済する場合、証拠金維持率の低下に注意が必要です。

両建てを行っていると、ポジションの枚数の差分に対してのみ証拠金が必要となるため、証拠金維持率を高く保つことができます。しかし、片方のポジションを決済すると、残るポジションに対して必要な証拠金が増加し、維持率が急激に低下する可能性があります。特に含み損を抱えている場合は、ロスカットのリスクが高まるため、十分な注意が求められます。

スワップポイントを狙う取引には不向き

長期的にポジションを保有することで得られるスワップポイントを狙った取引ですが、XMでの両建て取引には適していません。

XMでは主要通貨ペアにおけるスワップポイントが国内の他業者と比べて低く設定されています。また、同一通貨ペアで両建てを行った場合、スワップポイントがマイナスになることもあるため、両建てをスワップポイント狙いの取引として利用するのは避けた方が良いでしょう。

規約や禁止行為をしっかり理解しておく

XMでは両建てが許可されているとはいえ、すべての両建て行為が認められているわけではありませんので注意が必要です。

XMで認められているのは、同一口座内での両建てのみです。

認められていない行為
複数口座での両建て
他業者間での両建て
グループでの両建て
複数業者間での裁定取引

上記のいずれかを行うと、出金拒否や口座凍結のリスクがあるため、十分に注意しましょう。

両建てよりも損切りの技術を磨くことが先決

両建てによって損益を固定できるのは大きな利点ですが、相場の動きを見極める決済判断ができなければ意味がありません。

損失が拡大したからといって安易に両建てを行うのではなく、損切りのタイミングを適切に判断し、無駄な損失を避けることが取引においては非常に重要です。

XM (エックスエム) での両建て注文の手順 本文の目次に戻る

XMで両建てを行うのは非常にシンプルです。

通常の取引手順に従い、同じ通貨ペアに対して買いと売りの両方のポジションを持つことで両建てが実現します。もし片方のポジションを既に保有している場合は、同じ通貨ペアで反対のポジションを新たに持つことで両建てが成立します。

例えば、現在ユーロドルで3ロットの売りポジションを保持している場合、同じ口座内でユーロドルの買いポジションを新たに取得することで、両建てが完了します。

用語説明

  • 両建て: 同じ通貨ペアに対して、買いと売りのポジションを同時に持つこと。
  • ポジション: 取引において保有している資産のこと。買いポジションは資産を購入した状態、売りポジションは資産を売却した状態を指します。

XM (エックスエム) における両建て解除の解説 本文の目次に戻る

両建て解除とは

両建て解除とは、FX取引プラットフォームであるMT4およびMT5の機能の一つで、同じ通貨ペアに対して持っている両建てポジションを同時に決済するプロセスを指します。この手法を用いることで、一方のポジションにかかるスプレッドを回避できるため、取引コストを削減することが可能です。

ただし、両建てポジションを個別に決済してしまうと、両建て解除は成立しませんので、必ず同時に決済を行う必要がある点に注意が必要です。

両建て解除の手順

PC版

PCでの両建て解除を行うには、まず解除したいポジションを右クリックし、「注文の変更または取り消し」を選択します。その後、表示される注文ウィンドウの「タイプ」から「閉じる」を選び、反対側のポジションを指定することで両建て解除が実行されます。また、MT4やMT5のバージョンによっては、「両建て解除」という選択肢が用意されている場合もあり、その場合はそれを選ぶだけで解除が完了します。

スマホアプリ版

スマホアプリ版での両建て解除も非常にシンプルです。解除したいポジションを長押しすることでメニューが表示され、そこから両建て解除のオプションをタップするだけで簡単に解除が可能です。この操作は直感的で、初心者でも迷うことなく行えるでしょう。

XM (エックスエム) の両建てが効果的なタイミング 本文の目次に戻る

相場が急激に変動する際

経済指標の発表や地政学的な要因によって為替相場が急激に変動することが予想される場合、両建て取引を行うのは賢明な選択です。この手法を用いることで、損益を一定に保ちながら経済指標の発表を待ち、相場の動きを観察することが可能です。

もし利益が出ている場合は、反対のポジションを決済して利益を拡大することができます。一方で、損失が増えている場合は、損切りを行うなど、状況に応じた柔軟な決済が可能です。

トレンドの波を捉える

トレンドの波を捉える手法では、買いポジションと売りポジションの比率を調整することで利益を上げることが目指されます。この際、両建てを活用することが推奨されます。

両建てを利用することで、損益をその都度固定しつつ、利益が見込まれるタイミングでポジションの比率を変えることで、効率的に利益を上げることが可能です。

重要な経済指標の発表時

重要な経済指標が発表される際には、相場が大きく動くことが多いです。この時に考えられる両建て手法は2つあります。

  1. 既存のポジションの含み益や含み損を一定に保つために、逆方向に同数のポジションを持つ。
  2. 経済指標発表前に両建てでポジションを持ち、発表後に急激に動いた方向のポジションのみを決済し、反対のポジションを損切りする。

ただし、2つ目の手法はXMの規約に違反する可能性があるため、注意が必要です。

ロスカットを避けたい場合

XMでは、証拠金維持率が20%を下回るとロスカットが発生します。保有しているポジションが含み損を抱え、ロスカットの危機にある場合にも両建てを活用することができます。

同じ数量のポジションを両建てすることで、必要証拠金が0になり、証拠金維持率を回復させることができ、ロスカットを回避することが可能です。ただし、この方法は応急的な対策であり、長期的には健全な投資手法とは言えません。

XM (エックスエム) 以外に両建てが可能な業者一覧 本文の目次に戻る

業者名 同一口座内 複数口座 複数業者間
XM × ×
AXIORY
TitanFX × ×
Tradeview
GENFOREX × ×
iFOREX × ×
HotForex × ×
FBS × ×
TradersTrust
LandFX × ×

海外FX業者の中には、XM以外にも同一口座内での両建てを許可しているところが多数存在します。両建てとは、同じ通貨ペアで買いと売りのポジションを同時に持つことを指し、リスク管理や利益確保の手段として利用されます。

特に、AXIORYやTradeview、TradersTrustなどは、複数の口座間や異なる業者間での両建ても認めています。これにより、トレーダーはより柔軟な取引が可能になります。

ただし、複数業者間での両建てを行う際には注意が必要です。たとえば、AXIORYの口座で両建てを行おうとしても、XMの口座がその行為を禁止している場合、両建ては認められません。このように、各業者の規約をしっかりと確認することが重要です。

複数口座や異なる業者での両建てを行う際は、それぞれの業者の禁止事項を理解した上で行動するよう心掛けましょう。これにより、トレードのリスクを軽減し、より安全な取引を実現できます。

XM (エックスエム) における両建てに関するよくある質問 本文の目次に戻る

XM (エックスエム) で両建てを行った場合、ロスカットのリスクはないのですか?

ロスカットのリスクはありません。

XMでは、両建てを行った際にポジションの数量が同じであれば、必要な証拠金がゼロになります。これは、実質的にポジションを保有していないのと同じ状態となるため、ロスカットを回避することが可能です。

XM (エックスエム) で禁止されている両建てはすぐに発覚しますか?

はい、すぐに発覚します。

MT4は多くのFX業者の取引データを一元管理しています。そのため、禁止されている両建てを行った場合、XMはMT4を通じてその存在を確認することができます。

XM (エックスエム) ではEAと両建てを同時に使用できますか?

はい、可能です。

XMでは、エキスパートアドバイザー(EA)と両建てを同時に利用することができます。これにより、自動取引とリスク管理を同時に行うことができ、トレーダーにとって柔軟な取引環境を提供しています。

XM (エックスエム) における両建て取引のポイント 本文の目次に戻る

両建て取引は、決済のタイミングを見極めたり、チャートを分析したりする必要があり、初心者にとっては難易度が高い手法です。この取引方法には多くの禁止事項が存在し、誤った理解のまま行うと、出金ができなくなったり、最悪の場合には口座が凍結されるリスクがあるため、十分な注意が求められます。

しかし、両建てを効果的に活用することができれば、損益を固定しつつ市場の動向を観察することができ、その後の取引選択肢を広げることが可能です。このため、両建ては非常に有効な取引手法といえるでしょう。

XMで口座を開設し、両建て取引に挑戦してみるのも良いかもしれません。

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Slash Payment

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